ヘアカラー の種類と特徴
ひと口にヘアカラー 剤と言ってもたくさんの種類があり、ドラッグストアで探してみてもどれを選べば良いかよく分からないと思います。
髪を染めるものの中には大きく分けると以下の2種類があります。
酸化染毛剤 (医薬部外品)
酸化染毛剤とは永久染毛剤の分類のひとつで、一般にヘアカラーと呼ばれています。通常は2剤式で1剤と2剤を混ぜて使用します。1剤中にアルカリ剤を含んでおり、アルカリ剤と酸化剤の作用で髪を明るくすることができます。メリットは、幅広いカラーバリエーションと色持ちの良さです。デメリットは、アルカリ領域で発色させるため髪にダメージが出る恐れがあります。体質によってはアレルギー反応を起こすことがあるため、使用の際には皮膚アレルギー試験 (パッチテスト)が必要です。
酸性染毛料 (化粧品)
酸性染毛料とは半永久染毛料の分類のひとつで、一般にヘアマニキュアと呼ばれています。ヘアマニキュアの最大のメリットはダメージレス。酸性領域で発色させるため髪の毛に傷みは出ません。デメリットは髪を明るくすることが出来ず、直接根元に塗ることはできません。(皮膚が染まってしまうため)
みなさんがドラッグストアなどでカラー剤を買おうとしたときに選ぶもののほとんどが
酸化染毛剤の方でしょう。白髪染めやブラウン系のカラー剤は全て酸化染毛剤に属します。
では、どんなものを使えば良いのでしょう。。。
酸化染毛剤の中でも形状の違う以下の2タイプがあります。
用途に合わせて使い分ければ良いと思います。
酸化染毛剤は2タイプ
・乳液タイプ
水分をはじきやすい髪質や染まりにくい髪質の方に向いています。
泡タイプよりも硬めの剤なので液ダレしにくく、髪の毛に密着しやすいのでしっかり発色させることが出来ます。部分染めとしても使いやすい。
染まりやすい反面、毛量や操作性によってムラになりやすいのがデメリット。
ヘアサロンで使われるものとほぼ同じ形状のため、一人で塗り分けるのは難しい。
ステイホームで仕方なくホームカラーをする時は、乳液タイプで白髪の目立つところだけを狙って、部分的にカラーをするのが失敗が少ないと思います。
・泡タイプ
染まりにくい髪質にはあまり向いていませんが、シャンプーと同じように泡をつけるだけで、誰でも簡単に染めることが出来ます。
デメリットは、塗り分けすることが出来ないので、何度も泡カラーを繰り返すと傷みが出ます。
色によっては毛先の方だけに色素沈着してしまい、根元が明るく毛先の方が暗い失敗ヘアカラーになることがありますので気をつけましょう。
【失敗ヘアカラー 】一度暗く染めてしまった髪を明るくするのは難しい
ホームカラーでよくある失敗例です。
白髪染めで思いのほか暗くなりすぎたので、少し明るめの白髪染めで染め直しました。
コレ、どうなると思いますか、、、?
、、、答えは、毛先がさらに暗くなってしまいます。。
白髪染めの薬剤は染料が濃いため、暗くなってしまった髪に明るめの白髪染めの薬剤を塗り直しても明るくはなりません。明るくするにはブリーチ(脱染剤)を使うしかありません。しかし、ブリーチを使うには相当な知識とテクニックが必要となりますので、自分ですることはおすすめできません。
そういう時は迷わず美容室に行って相談してください。そして包み隠さず履歴を伝えてください。一度白髪染めで暗くなってしまった髪を明るくするのは、美容師ですら直すのは難しいことなのです。
プロが教える白髪の対処方法(3つあります)
その1:白髪を隠す
白髪を完全に消してしまう方法です。
これは単純に暗めなカラー剤を使用して、白髪が見えなくなるようにしっかりとカバーします。根元が暗くなるように塗り分けましょう。明るい白髪染めカラー剤では白髪を隠すことはできませんので注意してください。
ご家庭ではこの方法で染めることが多いかと思います。
その2:白髪をボカす
ハイライトなどで白髪以外の部分を明るめにカラーして白髪とのコントラストを弱めます。
白髪のある根元は目的の色よりもやや暗くなるように白髪染めのカラー剤を使用します。
白髪部分とハイライトがブレンドされ、白髪をボカすことができ、明るい白髪染め(グレイカラー)が実現出来ます。
その3:白髪を活かす
ブリーチハイライトを細かくたくさん入れ、白髪とハイライトをブレンドします。
ボカす技術と似ていますが、こちらは白髪染めの薬剤は使わずあえて暗くしないことで白髪を生かした色表現となります。
すぐに目立ってくる根元の白髪のストレスから解放されたと好評です。
このブリーチハイライトは、白髪対応だけでなく、バレイヤージュやハイライトカラーなど、昨今の外国人風ヘアカラーには欠かせない技術として人気があります。
ヘアカラー を長持ちさせるためにはシャンプーにこだわるべき
ヘアカラーを長持ちさせるためにヘアケアはしっかりやりましょう。
髪の毛が傷んでしまうとせっかくのヘアカラー が綺麗に見えません。痛みによりキューティクルが剥がれてしまうと、シャンプーをする毎に染料が流出してしまいます。これではせっかく綺麗に入れたカラーも1週間で色が抜けてしまうようなことになりかねません。カラー後はとくに、洗浄力の強すぎないシャンプー剤を使いましょう。
アミノ酸系シャンプー剤を使用する
髪にやさしいアミノ酸系シャンプー剤を選ぶことが大切です。
良質なシャンプーかどうかは、界面活性剤(泡立つ成分)の良し悪しで決まると言われています。界面活性剤を大きく分類すると石油系・石鹸系・アミノ酸系となります。
石油系・石鹸系界面活性剤は、洗浄力が強いのが特徴です。安価なものが多くドラッグストアなどでお買い求めやすいですが、洗浄力が強く必要な油分やカラーの染料までも落としてしまいますのでカラー後には向いていません。カラー用という表示があるにもかかわらず石油系・石鹸系界面活性剤(ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸塩など)を使用しているものも多いです。
一方、
アミノ酸系は洗浄力がソフトで洗い上がりがしっとりまとまる感じです。様々な研究データにも出ている通り、カラー後はとくにアミノ酸系シャンプー剤でソフトに洗うことで、カラーの色もちが長続きします。
市販のシャンプー剤は石油系・石鹸系が多く、その中から成分表を見分けてアミノ酸系シャンプー剤を選び出すのはひと苦労だと思います。面倒な人は行きつけのヘアサロンで質問すれば、自分に合ったアミノ酸系のものをおすすめしてくれると思いますので、是非ヘアサロンで購入してみてください。カラーの色味が長持ちして、きっと満足されると思います。
以前のブログ
も併せてお読みいただければと思います。
まとめ
白髪の対処方法(3つあります)
1白髪を隠す
2白髪をボカす
3白髪を活かす
・ステイホームで仕方なくホームカラーをする時は、乳液タイプで目立つところだけを狙って部分的にカラーすることをおすすめします。全体を均一にするのは難しい。
・思い通りのヘアカラー にしたいのであれば、美容室でカラーをすることをおすすめします。ハイライトやバレイヤージュというテクニックを使って明るい白髪染めにすることもできます。
・ヘアカラー を長持ちさせるためにはシャンプーにこだわるべき